「ありがとう」「ごめんね」って、言いたいのに言えないとき、ありませんか?
本当はもっと心を開いて、素直に気持ちを伝えたい。でもどこかで遠慮してしまう。
恋人やパートナーとの間に、自然と感謝や謝罪が伝えられる関係。そんな「心から信頼できる関係」は、ただの偶然ではなく積み重ねの結果です。
ある日向かい合い、目を見て「ありがとう」と伝えた瞬間、相手の目に涙が浮かびました。
それだけで、ふたりの距離が一気に縮まったように感じたんです。
そんな私自身の経験も踏まえ、心を許し、想い合える関係を築くためのヒントを、お届けできればと思います。
心を許す関係ってどんな関係?
「この人には何でも話せる」
そんな風に感じたことはありますか?
心を許す関係とは、お互いが安心して自分をさらけ出せる関係のこと。言いたいことを我慢せずに伝えられたり、ちょっとしたことで笑い合えたり、沈黙さえも心地よく感じられる関係です。
たとえば…
- 仕事で失敗して落ち込んでいたとき、「よく頑張ったね」と声をかけてくれた彼に、涙が止まらなくなった。
- 小さなケンカのあと、「ごめんね」「私もごめん」と同時に口をそろえて言い合えたとき、ふたりの絆が深まった気がした。
私自身、ケンカした後はなかなか“私もごめんね”が言えない一人でした。
相手が謝ってくれてるのに、『謝ってほしいわけじゃない』『いいよ別に』などの言葉で返したり・・・
ケンカする度、いつも彼ばかりが謝ってくることに気付き、私もごめんねと言えるようになってからはより一層、心を許せる関係になったことを覚えています。
心を許せる関係には、「否定されない安心感」と「受け入れてもらえる信頼感」があります。
それは、恋人同士だけでなく、親友や家族、仕事仲間にも当てはまる、大切な人との“心の居場所”なのです。

「ありがとう」と「ごめんね」が言えない理由
「言わなきゃ…」と思いながら、どうしても口にできない言葉。
それが「ありがとう」と「ごめんね」だったりします。
言えない理由はさまざまですが、よくあるのはこんなものです。
- プライドが邪魔をしてしまう
謝ったら負け。そんなふうに感じてしまうのは、過去の経験や心の傷が関係していることも。 - 言葉にするのが照れくさい
親しい人ほど、あえて口にしなくても分かってくれると思いがち。でも、気持ちは言葉にしなければ届かないこともあります。 - 感謝や謝罪をする習慣がない
「ありがとう」や「ごめんね」を聞かずに育ってきた人は、それを自然に使う方法が分からないこともあるんです。
たとえば、友達との約束を忘れてしまった時、「ごめんね、バタバタしてて…」の一言が言えずに気まずくなった経験はありませんか?
ほんの一言があるかないかで、相手の気持ちは大きく変わるもの。
まずは自分の中にある「言えない理由」に気づくことが、関係を育てる第一歩になります。
想い合える関係を育てる3つのステップ
では、どうすれば想い合える関係を築いていけるのでしょうか?
シンプルだけどとても大切な3つのステップをご紹介します。
①まずは自分の気持ちに正直になる
心を許すには、まず「自分の本音」と向き合うことが大切です。
たとえば「本当は寂しかった」「もっとそばにいてほしかった」そんな自分の気持ちを認めて、素直に伝えてみましょう。
②小さなことでも伝える習慣をつける
「今日もありがとう」「遅れてごめんね」
日常の中で、ちょっとしたことを口に出して伝えることで、相手との信頼は深まります。
あるカップルは、毎晩LINEで「今日もありがとう」を送り合うことで、自然に気持ちが通じるようになったそうです。
③相手の立場に立って考える
自分の気持ちばかりを優先するのではなく、相手の気持ちに寄り添う姿勢が大切です。
「この言い方はきつかったかな?」「あのとき疲れていたのかも」と考えられることが、優しさの積み重ねにつながります。

心を開ける関係に必要なコミュニケーション
想い合える関係には、丁寧なコミュニケーションが欠かせません。
ポイントは、「相手をわかろうとする姿勢」を持つこと。
たとえば…
- 「どうしたの?」と心配する前に、「何かあった?」と優しく問いかける
- 「こうしてほしい」と伝えるときは、「私はこう感じたんだよね」と自分目線で話す
また、相手の話を途中で遮らずに最後まで聴くことも、とても大切です。
聞き役に徹するだけでも、相手の心の扉は少しずつ開かれていきます。
そして、無理にわかろうとしすぎないこともポイント。
「そうだったんだね」「大変だったね」そのひとことだけで、安心できることもあるのです。
すれ違ったときの関係修復法
どんなに想い合っている関係でも、時にはすれ違うことがあります。
でも、それをきっかけにさらに絆が深まることもあるんです。
【例】
ある女性は、忙しさのあまり彼からの連絡に返信できず、彼が不安になってケンカに発展。
後日きちんと話し合い、「あの時、私も気持ちを伝えられなくてごめん」と素直に謝ったことで、以前よりも深い信頼関係を築けるようになったそうです。
大切なのは、「完璧な関係」よりも「ぶつかっても修復できる関係」を目指すこと。
● 自分の非を認める
● 相手の想いに耳を傾ける
● 一緒に乗り越えようとする姿勢
これらがあれば、すれ違いも愛を育てるきっかけになりますよ。

最後に。心を許せる関係、想い合える関係とは
「ありがとう」「ごめんね」が素直に言い合える、そんな温かなやりとりができる関係のこと。
それは、
最初から完璧な形で存在するのではなく、
日々の積み重ねや、ちょっとした勇気、優しさの選択によって育まれていくものです。
感情を抑え込むよりも、
自分の気持ちに正直になってみる。
傷つけ合うことを恐れるよりも、対話を重ねて信頼を深めていく。
想い合える関係を築くには、
特別な才能なんて必要ありません。
必要なのは、「大切にしたい」と思うその気持ちだけ。
素直な言葉を届けられる関係。
心がほどけていくような関係に出会えますように…❣️
ではまた❤️