本音を話すと、なぜか涙が出てしまう。
誰にも言えない気持ちを抱えて、モヤモヤしながら今日もまた笑って過ごす…。
「そんなつもりじゃなかったのに…」気づいたら涙がこぼれていた。
本音を言っただけなのに、心の奥から込み上げてくる感情。
その瞬間、自分でも知らなかった心の声に出会ったんです。
誰にも言えない気持ちを抱えて、モヤモヤしながら今日もまた笑って過ごす…。
そんな日々に心が疲れていませんか？
あなたの中にある「言えない本音」に寄り添いながら、少しずつ心をゆるめていくヒントをお届けできればと思います。
1. 本音を言えないのは「弱さ」じゃない
「本音が言えない自分って、弱いのかな…」
そんな風に感じてしまう方、実はとても多いです。でも、それは決して弱さではありません。
例えば
彼に「寂しかった」と言いたいのに、いつも「大丈夫」と言ってしまう。
職場で理不尽なことがあっても、「私さえ我慢すれば」と黙ってしまう。
本音を隠す行動の裏には、
優しさや思いやりがあるんです。
相手を傷つけたくない、関係を壊したくない、そんな深い気遣いがあるからこそ、言葉を飲み込んでしまう。
でも、それが積もり積もると、知らないうちに自分の心がすり減ってしまうこともあります。
本音を言えないのは我慢強いあなただからこそ。弱さではなく、“誰かを大切にする力” なのです。
2. なぜ本音を話すと涙が出るのか？心の仕組み
「なんで話しただけなのに、涙が止まらないんだろう…」
それは、あなたの心がずっと我慢してきた証です。
心の仕組みとしての「涙」
涙は感情のバランスを取る自然な反応。悲しいときだけじゃなく、安心したとき、許されたとき、ようやく想いを口にできたときにも、涙は溢れてきます。
相談者さんの中で、
「本当はずっと辛かった」と言えた瞬間
涙が止まらなくなった女性がいました。
それまでなかなか本音を言えず、笑顔を作って話す彼女は
「辛いときは相手を気遣って笑顔にならなくて大丈夫」と伝えたとき
心のダムが決壊したように泣いたのです。
涙は“がんばったね”の証でもあります。
ずっと押し込めてきた感情に、ようやく光が差したときに出てくる優しい涙。
それは、本音を言えた自分への労いのようなものかもしれません。
3. 本心を隠してしまう人の共通点と背景
「なぜ私は本心を言えないんだろう」
そう感じたとき、そこには過去の経験や環境が影響していることが少なくありません。
よくある3つの傾向
- 小さい頃から「自分のことは自分でやりなさい」と言われて育った
- 感情を出すと否定された経験がある
- 周囲に気を使いすぎてしまう性格
こんな話がありました。
新入社員の頃から「感情を仕事に持ち込むな」と言われてきた女性がいました。
何か辛いことがあっても、「それくらいで弱音吐くな」と言われ続け、気づけば自分の感情を表に出せなくなってしまったそうです。
その積み重ねで、『本音を話す＝迷惑をかける』『甘えだと思われる』と心にブレーキをかけるようになっていったそうです。
本心を隠す癖は、あなたが悪いわけではありません。
むしろ、自分を守るために身につけてきた“心の防衛策”です。
だからこそ、まずは『言えなかった自分』を責めるのではなく、
『そうしないと生きてこられなかった私』に気づいてあげることが、回復の一歩になります🌿
4. 涙が出るときこそ「癒し」が始まっている
涙が出たとき、つい「泣いちゃダメ」「人前で泣くなんて・・・」と思ってしまうかもしれません。
でも実はその瞬間こそ、心の癒しが始まっている大切なサインなんです。
「本当はあのとき、すごく寂しかったの」
彼に初めてそう伝えた女性は、自分でも驚くほど涙が止まらなかったそうです。
彼女は後にこう話してくれました。
「自分の気持ちをちゃんと出しても、拒絶されなかった。初めて“受け入れてもらえた”って思えた」と。
涙は感情を洗い流し、心を整えるもの。
誰かに受け止めてもらえることで、私たちは少しずつ心の奥の痛みを癒していくことができます。
5. 本音を言える関係をつくるにはどうすればいい？
本音を言える関係って、実はとても尊くて、簡単そうでいて、とても繊細。
でも、心が疲れてしまうような毎日を過ごしている人にとって、
「本音を言っても大丈夫」と思える相手がいることは、心の支えになります。
こんなエピソードがありました。
ある女性は、仕事でも家庭でもずっと“頑張り屋さん”で通してきました。
でも、心の中では “本当はしんどい” “誰かに甘えたい” と思っていたのに、
周りには「いつも元気だね」と言われ続けていたんです。
そんなとき、久しぶりに会った友人にポロッと
「もう無理かもしれない」ってこぼした瞬間、涙が止まらなくなったそうです。
友人は驚くことなく、そっと彼女の手を握りながら
「ずっと頑張ってたもんね」って言ってくれたそうです。
その一言で、「こんな私でも受け入れてくれる人がいるんだ」と心がふっと軽くなったそうです。
本音を言える関係って、
“安心”がある場所なんだということ。
どんな自分も否定されない、無理に元気にふるまわなくていい。
そんな場所があると、心は自然とほどけていくんです。
本音を言い合える関係を築くための3ステップ
- 自分の気持ちをまず自分が受け止める
「寂しい」「しんどい」そんな気持ちを感じたとき、否定せずに認めてあげることが第一歩です。 - 小さな一言から伝えてみる
「今日ちょっと疲れたかも」そんなささいな本音からで大丈夫。無理に大きなことを話さなくて大丈夫。 - “安心できる人”を見つけていく
本音を言ったときに、優しく返してくれる人。否定せず、話を聞いてくれる人。
そういう人を少しずつ見つけていくことで、自然と「言える関係」が育っていきます。
本音を言い合える関係は、「わたしはここにいていい」と感じられる、心の居場所。
それは恋人や友人だけじゃなく、時に職場の仲間やSNSでの繋がりにだって生まれるものです。
「うまく伝えられないかもしれない…」そう思っても大丈夫。
大切なのは、うまく言うことじゃなくて、 “自分の気持ちに素直になる勇気” だから。
あなたにも
「言ってくれてありがとう」と言ってくれる人が、きっといますからね❁
少しずつ、ぽつりぽつりと心を見せていくことが、安心できる関係を育てる一歩になります。
6．言えなかった涙にも、意味がある
本音や本心を言うことは、簡単ではありません。
それでも、心の奥から溢れる涙には “ずっと我慢してたんだよ” というあなたの声が込められています。
言えなかった過去も、泣いてしまった自分も、どちらもちゃんとあなたの一部。
その気持ちを否定することなく、そっと抱きしめてあげることから、心の癒しは始まっていきます。
そしてもし、「本音を言える人」がまだ周りにいなかったとしても大丈夫です。
まずは、自分自身に本音を伝えてあげてください。
「本当はどうしたかった？」「何を言いたかった？」と、ゆっくり自分に問いかけてあげるだけでも、少しずつ心がほどけていきますよ。
涙が出るほどの気持ちを持っているあなたは、決して弱くなんかない。
むしろそれは、人一倍愛を持っていて、人一倍繊細で、人一倍優しい証です。
どうかこれから、あなたがあなたの本音にやさしく寄り添えますように。
そして少しずつでも、誰かと心を分かち合える日がきますように…🍀
ではまた❤️
