「もう無理かもしれない」
ふとぽろっとこぼれた言葉に、自分でも驚いた。
ずっと我慢して、一人で抱えて、気づけば涙が止まらなくなっていた。
こんな経験をした私だからこそ、今「あなたも休んでいいよ」と伝えたいんです。
「一人で頑張るしかない」
そんな風に思って、気づけば全部を背負いこんでしまっている。
でもどうして一人で抱え込みすぎてしまうのでしょうか。
そこには、いくつかの理由が隠れています。
「迷惑をかけたくない」という優しさ
一人で頑張りすぎる人に多いのが、
「人に迷惑をかけたくない」という想い。
たとえば、小さい頃から「自分のことは自分でやりなさい」と言われて育ったり、
周りに甘えられない環境だった場合、
人に頼ること=わがまま と感じてしまう傾向があります。
でも実は、
それって“優しさ”の裏返しなんですよね。
人に頼らない=思いやりがある、ということでもあるから。
「できる人」でいたいというプレッシャー
もうひとつの理由は、「自分は頑張らなきゃ価値がない」と感じてしまう心の癖。
完璧主義だったり、成果で自分の存在を証明してきた人ほど、「弱音=負け」と思いがちです。
たとえば職場や恋愛で、期待に応え続けてきた人は、「しっかりしていないと」と思い込んでしまい、どんどん自分を追い詰めてしまうのです。

「誰も助けてくれなかった」という過去
また一人で頑張る人の中には、過去に頼った結果、傷ついた経験を持つ方もいます。
「助けて」と言ったのに無視された、「自分でなんとかしなよ」と突き放された…そんな経験があると、「どうせ誰もわかってくれない」と感じるようになってしまうのは自然なこと。
その痛みが、「もう頼るのはやめよう」という強さに変わってしまったのかもしれません。
「一人でもやれる」ことは素晴らしい
「一人で頑張る力」があることは、
決して悪いことではありません。
あなたにはそれだけの強さと責任感がある証拠。
ただ、それが“すべて”になってしまうと、やがて心も体も疲弊してしまうんです。
だからこそ、「一人で頑張りすぎない生き方」もアリだよ、ということを少しずつお伝えできたらと思います。
頑張り続けると、心と体はどうなる?
「頑張らなきゃ」「もっとちゃんとしなきゃ」
そんな気持ちで、自分を励ましながら毎日を乗り越えているあなた。
けれど、無理をし続けた心と体には、知らず知らずのうちに“限界”のサインが現れはじめます。
心に現れるサイン:感情の起伏・無気力
頑張りすぎているとき、
まず現れやすいのが「心の疲れ」
・ふとしたことで涙が出る
・イライラが止まらない
・何をしても楽しく感じない
・「もうどうでもいい」と思ってしまう
これは、心がSOSを出しているサイン。
感情をコントロールする力が弱まったり、楽しさを感じるセンサーが鈍くなるのは、心が守ろうと“シャットダウンモード”に入っているからなんです。

体に現れるサイン:眠れない・体が重い
また、心の疲れは体にも影響を及ぼします。
・寝ても疲れが取れない
・動悸がする
・食欲がない or 食べすぎてしまう
・肩こりや頭痛がひどくなる
・体に異変が起きる(原因不明の湿疹や体調不良)
私は原因不明の湿疹ができて病院に何件も行っても、薬を飲んでも、治りませんでした。
これらはすべて
「交感神経」が休まらない状態によって起こるもの。
つまり、体がずっと“戦闘モード”のままで、リラックスできない状態なんです。
「頑張れる自分」が壊れてしまう前に
心も体も、
ある程度までは頑張れるようにできています。
でも、ずっと無理をさせてしまうと「がんばり屋さんのあなた」が壊れてしまうんです。
頑張ること自体が悪いわけではありません。
でも、「ちゃんと休むこと」も、同じくらい大切な“がんばり”なんです。
休む=甘えではなく、
続けるための「技術」だと思ってほしい。
だからこそ、自分を休ませることに、どうか罪悪感を持たないでくださいね!
「疲れた」って、口に出すのって勇気がいりますよね。
誰かに「そんなの甘えだよ」と思われたらどうしようって、不安になるから。
でも「疲れた」って感じること、それ自体はまったく悪いことではありません。
私たちの心も体も、機械じゃありません。
ちゃんと疲れを感じる機能があって、それを無視してしまうと、心が壊れてしまう。
「疲れたな」って感じるのは、
自分の中にある“ブレーキ”のようなもの。
これ以上は危ないよ、と教えてくれている大切なサインなんです。
「疲れた」と言えることが、強さ
誰かに「助けて」って言えること。
「もう頑張れない」って素直に吐き出せること。
それって、弱さじゃなくて、“本当の強さ”です。
たとえば、大切な友達が「疲れた…」って言ってきたら、あなたはどうしますか?
きっと「甘えないでよ」なんて言わないはず。
「よく頑張ったね」って抱きしめたくなると思うんです。
それと同じように、
あなた自身にも優しくしてあげてほしい。
「疲れた」とつぶやくあなたの心に、誰よりも先に寄り添えるのは、自分自身だから。

強さは「ひとりで何でもできること」じゃない
“ひとりでなんでもできる人”って、カッコよく見えますよね。
でも、本当の強さは「人を頼れること」や「自分を労われること」でもあるんです。
無理をしない選択、自分を守る行動
それができる人こそ、本当にしなやかで強い人なのだと思います。
「一人で頑張ること」は立派な力。
でも、「誰かを頼ること」も同じくらい立派な力です。
どうか、がんばり屋さんのあなたが、
安心して深呼吸できる日がきますように。
必要なのは、ほんの少しの
「自分をゆるす勇気」だけです🍀
ではまた❤️